shortstory
放課後の図書室。
「すぅーはぁー。」
深呼吸をする。
「こ、こんにちは。」
声をかけた彼は本から目を外し
「こんにちは南条さん、今日はいつもより早いですね。」
なんて、笑いかけてくれた。
しかも、わざわざ椅子を引いてくれて
紳士だよ、紳士すぎるよ!!
心拍数は急上昇だ。
「うん、今日はいつもより早く終わったから。天海くんはいつも早いね。」
「習慣ですから、今日はリクエストした本が届くらしくて急いで来てしまいました。」
授業中も集中できなくて…
と少し照れながら言った。
そんな天海くんに私は、か、可愛すぎる…。
と内心悶ていた。