shortstory

完全に私は空気となっている。



「…私部屋で勉強してくるね。」
と声をかけ、自分の部屋へ急ぐ。



バタンとドアを閉めるとそのまま扉に寄りかかりズルズルとつたってしゃがみ込む。


目を閉じて大きな溜息を1つ吐く。


ゆっくりと永く、出せない言葉を吐く代わりに。


「……勉強しなきゃ。」



それが私の役割なんだから。

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