*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
なんか、疲れた。


さっきまでユウがいたベッド。

そこに倒れこむように横になった。


何もできないでいる自分のふがいなさに反吐が出そうだ。

彼女の言葉、何気ない仕草にいちいち感情を乱されていることに、なんか疲れた。


もういい加減、潮時かもな……。

アイツがオレを好きになる可能性なんて、隕石がオレの頭にあたる確率より低いんじゃないかって思ってしまう。


ケンジみたいに、サトシにでも女を紹介してもらおうかな。


うん、そうしよ。


「……へ……くしゅん!」


エアコンの設定温度が低すぎたのかさっきからちょっと肌寒い。


もうすぐ夏休みも終わる……。

夏が終わるのか……。

だから寒いのかな……。

エアコンの温度上げなきゃ……。


めんどくせー……。


つか、誰か切って……よ……。


毎日の部活の疲れのせいか、オレの意識はいつの間にか遠のいていってしまった。


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