*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
「オレら、誰もちぃちゃんの携帯の番号もアドレスも知らんやろ? ちぃちゃん誰にも教えてないやろ?」
「だって、それは誰も聞いてくれへんから……。聞かれたらもちろん教えてたよ!」
ほんとだよ!
教えるのは別に嫌じゃないもん。
「ほんま? じゃ、オレに教えてよ」
「えっ……」
「プッ。ほら、固まってる」
ち、違う!
それは違う!
「それは……。ケンちゃんの彼女のサユリちゃんはどう思うんかな……サユリちゃんの立場になったら、自分の彼が他の女の子のアドレスとか聞くの嫌じゃないかなぁ……とか考えてしまって……」
ケンちゃんは一瞬目を丸くしたかと思ったら、プッて吹きだした。
「やっぱりな。ちぃちゃんは、色んなこと難しく考えすぎるねん。自分のことだけじゃなくて、その周りの人の気持ちまで色々。まぁ……そこがちぃちゃんの良いとこやけどなぁ」
「そんなこと……」
自信なげに呟いた。
自分のことなのに、よくわからなかった。
いつも無意識のうちにやってることだから。
「もしも、オレがちぃちゃんのアドレスを聞いたことでサユリと揉めたとしても、それはサユリとオレの問題やん? そこまでちぃちゃんが気にすることないねん。それに、サユリはオレが女友達のアドレスを登録してるぐらいで怒るような子じゃないしな」
「そっか……。わたし考えすぎてたかも。ケンちゃんとサユリちゃんはラブラブやから、こんなことで揉めへんか」
「うん。……っつうわけで、教えてくれる?」
「だって、それは誰も聞いてくれへんから……。聞かれたらもちろん教えてたよ!」
ほんとだよ!
教えるのは別に嫌じゃないもん。
「ほんま? じゃ、オレに教えてよ」
「えっ……」
「プッ。ほら、固まってる」
ち、違う!
それは違う!
「それは……。ケンちゃんの彼女のサユリちゃんはどう思うんかな……サユリちゃんの立場になったら、自分の彼が他の女の子のアドレスとか聞くの嫌じゃないかなぁ……とか考えてしまって……」
ケンちゃんは一瞬目を丸くしたかと思ったら、プッて吹きだした。
「やっぱりな。ちぃちゃんは、色んなこと難しく考えすぎるねん。自分のことだけじゃなくて、その周りの人の気持ちまで色々。まぁ……そこがちぃちゃんの良いとこやけどなぁ」
「そんなこと……」
自信なげに呟いた。
自分のことなのに、よくわからなかった。
いつも無意識のうちにやってることだから。
「もしも、オレがちぃちゃんのアドレスを聞いたことでサユリと揉めたとしても、それはサユリとオレの問題やん? そこまでちぃちゃんが気にすることないねん。それに、サユリはオレが女友達のアドレスを登録してるぐらいで怒るような子じゃないしな」
「そっか……。わたし考えすぎてたかも。ケンちゃんとサユリちゃんはラブラブやから、こんなことで揉めへんか」
「うん。……っつうわけで、教えてくれる?」