*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
ケンちゃんが乗っていった自転車は、いつもシィ君が乗って来ているものだ。
そして逆に、今シィ君の横に置いてある自転車はケンちゃんの……。
どうやら二人は自転車を交換したみたい。
でも、なんで?
わたしの疑問に気付いたのか、シィ君が言った。
「今日はケンジと自転車交換してん。アイツ、なんでママチャリやねんな」
いつもシィ君が乗っている自転車はスポーツタイプで後ろに荷台がない。
一方ケンちゃんのは、女性が乗るようなタイプの自転車で後ろには荷台がちゃんとついている。
この荷台の意味を考えてぼんやりしていると、
「じゃ、行こか。ハイ。乗ってや。」
シィ君が自転車にまたがって、後ろの荷台をポンポンと叩いた。
ええええええ!
これって、まさかの……二人乗り?
ウソッ……。
うれしい……でも、恥ずかしい……。
「ちぃちゃん?」
いつまでも乗ろうとしないわたしを、シィ君が不思議そうな顔で覗き込んだ。
「お……お邪魔します」
真っ赤な顔で荷台にチョコンと腰かけた。
「ちゃんとつかまっててや」
シィ君の声を合図に自転車はビューンと進み始めた。
そして逆に、今シィ君の横に置いてある自転車はケンちゃんの……。
どうやら二人は自転車を交換したみたい。
でも、なんで?
わたしの疑問に気付いたのか、シィ君が言った。
「今日はケンジと自転車交換してん。アイツ、なんでママチャリやねんな」
いつもシィ君が乗っている自転車はスポーツタイプで後ろに荷台がない。
一方ケンちゃんのは、女性が乗るようなタイプの自転車で後ろには荷台がちゃんとついている。
この荷台の意味を考えてぼんやりしていると、
「じゃ、行こか。ハイ。乗ってや。」
シィ君が自転車にまたがって、後ろの荷台をポンポンと叩いた。
ええええええ!
これって、まさかの……二人乗り?
ウソッ……。
うれしい……でも、恥ずかしい……。
「ちぃちゃん?」
いつまでも乗ろうとしないわたしを、シィ君が不思議そうな顔で覗き込んだ。
「お……お邪魔します」
真っ赤な顔で荷台にチョコンと腰かけた。
「ちゃんとつかまっててや」
シィ君の声を合図に自転車はビューンと進み始めた。