*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
・男の子女の子
――カチカチカチ
これは、ユカリちゃんが携帯を触っている音。
――カチカチカチ
これは、わたしがシャーペンの芯を出している音。
4限目の授業が突如自習になってしまった。
ユカリちゃんは座席を移動し、窓際のわたしの席の前にイスだけこちらへ向けて座っている。
一応、課題のプリントが出ていて、さっきからわたしはシャーペン片手にそれに取り組んでいる。
見渡したところ、課題を真面目にやっているのは、わたしを入れても数名程度。
教室を出て行った子もいれば、漫画を読んだり、喋ったり、各々が自習時間を満喫しているようだ。
そして、ユカリちゃんもさっきから彼氏へのメール打ちに忙しい。
ユカリちゃん達カップルはほんとにマメだなぁって感心する。
一日にいったいどのぐらいメールしてるんだろう……。
わたしとシィ君なんて、毎日学校で会うせいか、ほとんどメールなどしていない。
……なんて思っていたらポケットの中で携帯が震えた。
――――――――-
From シィ君
3階の渡り廊下を見よ!
――――――――-
へ?
渡り廊下?
これは、ユカリちゃんが携帯を触っている音。
――カチカチカチ
これは、わたしがシャーペンの芯を出している音。
4限目の授業が突如自習になってしまった。
ユカリちゃんは座席を移動し、窓際のわたしの席の前にイスだけこちらへ向けて座っている。
一応、課題のプリントが出ていて、さっきからわたしはシャーペン片手にそれに取り組んでいる。
見渡したところ、課題を真面目にやっているのは、わたしを入れても数名程度。
教室を出て行った子もいれば、漫画を読んだり、喋ったり、各々が自習時間を満喫しているようだ。
そして、ユカリちゃんもさっきから彼氏へのメール打ちに忙しい。
ユカリちゃん達カップルはほんとにマメだなぁって感心する。
一日にいったいどのぐらいメールしてるんだろう……。
わたしとシィ君なんて、毎日学校で会うせいか、ほとんどメールなどしていない。
……なんて思っていたらポケットの中で携帯が震えた。
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From シィ君
3階の渡り廊下を見よ!
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へ?
渡り廊下?