*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
「あー。めっちゃ気持ちええわー!」
「ウーン」と伸びをするシィ君はかなり上機嫌だ。
わたし達は学校から5分ほど離れた場所にある公園にやってきた。
その公園はすり鉢状になっていて、中央には子供が楽しめるような遊具が設置されている。
そして、それを取り囲むように傾斜した芝生のスペースが広がっている。
わたし達は芝生の上に直接座った。
ちょうど近くの保育園の子供達が野外活動で来ていた。
年齢別で決まっていのか、ピンク、黄色、水色などパステルカラーの可愛いキャップを被っている。
今日みたいな天気の良い日に、芝生のグリーンと色とりどりのキャップはとても映えるような気がした。
子供達の楽しそうな声が響き渡る。
付き添いの先生達はその様子を優しい表情で見守っている。
もしも今、『平和』ってタイトルで絵を描きなさいって言われたら、わたしはこの風景を描くかもしれない。
なんて考えていると、「あー。腹へってきたー」なんて言う、シィ君の声が耳に届いた。
お腹をさすっている彼の姿を見て、ピンッてひらめいた。
「そんなこともあろうかと……。ジャーン! お弁当持って来ましたー!!」
わたしは得意げに鞄の中からお弁当を取り出した。
本当は何も考えてなかったんだけど。
持ってきて良かったな。
「おー。ヤッター!」
シィ君は、お弁当の中の卵焼きを一番にパクリと口に入れた。
「んまっ! ちぃちゃんのお母さんって料理上手いよなー。この卵焼き、いつ食ってもほんまに美味いもん」
え?
シィ君の言葉にわたしはキョトンとした。
「ウーン」と伸びをするシィ君はかなり上機嫌だ。
わたし達は学校から5分ほど離れた場所にある公園にやってきた。
その公園はすり鉢状になっていて、中央には子供が楽しめるような遊具が設置されている。
そして、それを取り囲むように傾斜した芝生のスペースが広がっている。
わたし達は芝生の上に直接座った。
ちょうど近くの保育園の子供達が野外活動で来ていた。
年齢別で決まっていのか、ピンク、黄色、水色などパステルカラーの可愛いキャップを被っている。
今日みたいな天気の良い日に、芝生のグリーンと色とりどりのキャップはとても映えるような気がした。
子供達の楽しそうな声が響き渡る。
付き添いの先生達はその様子を優しい表情で見守っている。
もしも今、『平和』ってタイトルで絵を描きなさいって言われたら、わたしはこの風景を描くかもしれない。
なんて考えていると、「あー。腹へってきたー」なんて言う、シィ君の声が耳に届いた。
お腹をさすっている彼の姿を見て、ピンッてひらめいた。
「そんなこともあろうかと……。ジャーン! お弁当持って来ましたー!!」
わたしは得意げに鞄の中からお弁当を取り出した。
本当は何も考えてなかったんだけど。
持ってきて良かったな。
「おー。ヤッター!」
シィ君は、お弁当の中の卵焼きを一番にパクリと口に入れた。
「んまっ! ちぃちゃんのお母さんって料理上手いよなー。この卵焼き、いつ食ってもほんまに美味いもん」
え?
シィ君の言葉にわたしはキョトンとした。