*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
「これ……わたしが作ったよ?」
「え? そうなん? ひょっとして、ちぃちゃんって、弁当自分で作ってんの?」
「うん」
「マジでー? すげーな」
シィ君はやたらと感心してくれたけど、わたしはこれが凄いことだなんて思ったことはない。
高校生になれば自分でお弁当ぐらい作りなさいっていうのがうちのお母さんの教育方針だ。
お姉ちゃんが毎朝作っているのもずっと見てきたし、わたしもごく自然にそうするようになった。
「ちぃちゃんは、面白いな……」
「え? 面白い?」
って、どういう意味……?
「うん。ちっこくて子供みたいな顔してんのに、実は結構しっかりしてんねんなって、最近思うねん」
「しっかりしてるかなぁ……。そんなん言われたん初めて」
「しっかりしてるよ。こんな美味い弁当作ってくるし。それにあの時も……」
「あの時?」
「え? そうなん? ひょっとして、ちぃちゃんって、弁当自分で作ってんの?」
「うん」
「マジでー? すげーな」
シィ君はやたらと感心してくれたけど、わたしはこれが凄いことだなんて思ったことはない。
高校生になれば自分でお弁当ぐらい作りなさいっていうのがうちのお母さんの教育方針だ。
お姉ちゃんが毎朝作っているのもずっと見てきたし、わたしもごく自然にそうするようになった。
「ちぃちゃんは、面白いな……」
「え? 面白い?」
って、どういう意味……?
「うん。ちっこくて子供みたいな顔してんのに、実は結構しっかりしてんねんなって、最近思うねん」
「しっかりしてるかなぁ……。そんなん言われたん初めて」
「しっかりしてるよ。こんな美味い弁当作ってくるし。それにあの時も……」
「あの時?」