*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
「あんた達、早く寝なさいよー。明日も学校やねんから」
お母さんが部屋をひょいと覗き込んで声をかける。
「はーい」って、わたしとアカネちゃんは声を揃わせて返事する。
――パタンッ
お母さんがドアを閉じて階段を降りていく……。
その足音を確認してから、
「まだまだ寝るわけないやんなぁ」
二人で顔を見合わせて笑った。
今日はアカネちゃんがわたしの家に泊まりに来ている。
晩御飯を食べてお風呂に入って、パジャマに着替えてスタンバイ。
夜はこれからなのだ。
「久しぶりやなぁ。お泊り」
「うんうん」
中学生の頃はよくお互いの家に泊まり合いっこしていた。
そう言えば、わたしが引越してから初めてのことかもしれない。
「でも、急にどうしたんー? もちろんうれしかったけど」
彼女がわたしの家に泊まりたいと言ってきたのは昨日のことだった。
あまりにも突然だったし、週末でもないのに一体どうしたんだろう?ってちょっと不思議だったんだ。
思い当たるとすれば、この間の理科室でのことかな……。
あれは、わたしにとってもかなり衝撃的な話だったので、全く気にしていないと言えばウソになる。
アカネちゃんはそんなわたしのことを心配してくれているのかもしれない。
特に今日は一人だと色々と考え込んでしまいそうだったから、彼女の訪問はとてもうれしかった。
そう思ってアカネちゃんの返事を待っていると、彼女はうつむいてポツリと呟いた。
「うーん……。今あんまり家にいたくないねんなぁ……」
お母さんが部屋をひょいと覗き込んで声をかける。
「はーい」って、わたしとアカネちゃんは声を揃わせて返事する。
――パタンッ
お母さんがドアを閉じて階段を降りていく……。
その足音を確認してから、
「まだまだ寝るわけないやんなぁ」
二人で顔を見合わせて笑った。
今日はアカネちゃんがわたしの家に泊まりに来ている。
晩御飯を食べてお風呂に入って、パジャマに着替えてスタンバイ。
夜はこれからなのだ。
「久しぶりやなぁ。お泊り」
「うんうん」
中学生の頃はよくお互いの家に泊まり合いっこしていた。
そう言えば、わたしが引越してから初めてのことかもしれない。
「でも、急にどうしたんー? もちろんうれしかったけど」
彼女がわたしの家に泊まりたいと言ってきたのは昨日のことだった。
あまりにも突然だったし、週末でもないのに一体どうしたんだろう?ってちょっと不思議だったんだ。
思い当たるとすれば、この間の理科室でのことかな……。
あれは、わたしにとってもかなり衝撃的な話だったので、全く気にしていないと言えばウソになる。
アカネちゃんはそんなわたしのことを心配してくれているのかもしれない。
特に今日は一人だと色々と考え込んでしまいそうだったから、彼女の訪問はとてもうれしかった。
そう思ってアカネちゃんの返事を待っていると、彼女はうつむいてポツリと呟いた。
「うーん……。今あんまり家にいたくないねんなぁ……」