*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
あの時、ちぃちゃんと別れた後……
オレは歩道のガードレールに腰掛けて、しばらく動けないでいた。
胸の奥に後悔とも罪悪感とも区別がつかない重い石を抱えた気分だった。
やっぱり傷つけてしまった……。
これで良かったのか?
ウソをついてでも傷つけない方法もあったんじゃないか?
頭の中でもやもやとした色んな感情が複雑に交差していた。
あんな終わり方で良かったのか?
何かもっと言うべきことがあったんじゃないか?
電話かけてみようかな……。
だけど、なんて言う?
何を言っても言い訳にしかならないんじゃないか?
オレは携帯を握り締めながら考えあぐねていた。
その時、手の中で携帯が震えた。
画面に表示された名前を見て息を飲む。
なんで?
どうして?
オレは戸惑いながら電話に出た。
「……もしもし?」
《シィ君! ごめんね! あのね、1つだけお願いがあるねん!》
電話の向こうの彼女の声は、拍子抜けするぐらい明るいものだった。
まるでいつものように世間話でもし出すかのようだ。
とてもさっき別れてきた相手だとは思えないぐらいだった。
オレは歩道のガードレールに腰掛けて、しばらく動けないでいた。
胸の奥に後悔とも罪悪感とも区別がつかない重い石を抱えた気分だった。
やっぱり傷つけてしまった……。
これで良かったのか?
ウソをついてでも傷つけない方法もあったんじゃないか?
頭の中でもやもやとした色んな感情が複雑に交差していた。
あんな終わり方で良かったのか?
何かもっと言うべきことがあったんじゃないか?
電話かけてみようかな……。
だけど、なんて言う?
何を言っても言い訳にしかならないんじゃないか?
オレは携帯を握り締めながら考えあぐねていた。
その時、手の中で携帯が震えた。
画面に表示された名前を見て息を飲む。
なんで?
どうして?
オレは戸惑いながら電話に出た。
「……もしもし?」
《シィ君! ごめんね! あのね、1つだけお願いがあるねん!》
電話の向こうの彼女の声は、拍子抜けするぐらい明るいものだった。
まるでいつものように世間話でもし出すかのようだ。
とてもさっき別れてきた相手だとは思えないぐらいだった。