*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
お酒なんて飲んだこともないよ。
もちろんカクテルの名前なんて知るわけがない。
何て答えたらいいんだろう。
ジュースが飲みたいなんて言ったら、しらけちゃうのかなぁ。
「じゃ。オレにまかせてくれる?」
いつまでも返事をしないわたしにサトシ君がそう言った。
「お願いシマス……」
「じゃ、冷蔵庫から、レモンとパイナップルジュースを出して?」
ホントにお酒を作るつもりなのかな……なんてドキドキしながら、パック入りのジュースとレモンを取り出した。
サトシ君はレモンを半分に切って、スクイザーで果汁を絞った。
さらにリビングでくつろいでいるシィ君に声をかける。
「シィー! オレンジ、こっちに投げてくれ!」
と同時に、シィ君の手から放たれたオレンジはまっすぐにこちらへ飛んでくる。
なぜかその動きをスローモーションのように感じた。
オレンジは、どんどん大きさを変え、こちらに近づいてくる……。
あ……あれ?
わたし?
わたしの方へ向かってくる?
な、なんで?
きゃぁあああああ。
もちろんカクテルの名前なんて知るわけがない。
何て答えたらいいんだろう。
ジュースが飲みたいなんて言ったら、しらけちゃうのかなぁ。
「じゃ。オレにまかせてくれる?」
いつまでも返事をしないわたしにサトシ君がそう言った。
「お願いシマス……」
「じゃ、冷蔵庫から、レモンとパイナップルジュースを出して?」
ホントにお酒を作るつもりなのかな……なんてドキドキしながら、パック入りのジュースとレモンを取り出した。
サトシ君はレモンを半分に切って、スクイザーで果汁を絞った。
さらにリビングでくつろいでいるシィ君に声をかける。
「シィー! オレンジ、こっちに投げてくれ!」
と同時に、シィ君の手から放たれたオレンジはまっすぐにこちらへ飛んでくる。
なぜかその動きをスローモーションのように感じた。
オレンジは、どんどん大きさを変え、こちらに近づいてくる……。
あ……あれ?
わたし?
わたしの方へ向かってくる?
な、なんで?
きゃぁあああああ。