*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
まだ名前と顔が一致しないようなクラスメイトから突然声をかけられ、しかも『天然でしょ?』なんて言われたことに、ひどく驚いていた。
「なんで? 天然って……?」
わけがわからず、とりあえず聞き返した。
「アイツが言ってたで?」
男の子のうちの1人が指さす先にいたのは……
シィ君だ。
なんで?
天然?
わたしが?
いつ?
てゆうか、そういうデマを勝手に広めないで欲しい!
もう、いじられキャラは卒業したいんだから!
3年生にもなったし、今年は大人っぽい路線でいきたかったのにー!
一言文句を言ってやろうと立ち上がって、ずかずかとシィ君のいる席に向かった。
そして
――ドンッ!
「ちょっとシィ君!!」
勢いよく机に両手をついて、彼を見下ろした。
「何?」
シィ君は口の端を上げて、いかにも余裕ありますって感じの顔をわたしに向けた。
まるで、こっちが悪いことでもしたかのような気分にさせられる。
なんなの?
戦ってもいないのに、この敗北感……。
「なんで? 天然って……?」
わけがわからず、とりあえず聞き返した。
「アイツが言ってたで?」
男の子のうちの1人が指さす先にいたのは……
シィ君だ。
なんで?
天然?
わたしが?
いつ?
てゆうか、そういうデマを勝手に広めないで欲しい!
もう、いじられキャラは卒業したいんだから!
3年生にもなったし、今年は大人っぽい路線でいきたかったのにー!
一言文句を言ってやろうと立ち上がって、ずかずかとシィ君のいる席に向かった。
そして
――ドンッ!
「ちょっとシィ君!!」
勢いよく机に両手をついて、彼を見下ろした。
「何?」
シィ君は口の端を上げて、いかにも余裕ありますって感じの顔をわたしに向けた。
まるで、こっちが悪いことでもしたかのような気分にさせられる。
なんなの?
戦ってもいないのに、この敗北感……。