*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
「うぃーす!」
アカネちゃんと向き合っているわたしの頭を通りすがりにシィ君が叩いていった。
なんだかわたしの頭を叩くのが、最近のシィ君の日課になっている気がする……。
「あれ? ヤマジ君は?」
「あー。あいつはサボり。学校行事、嫌いやもん。」
ああ……。
確かに、そんな感じするなぁ……。
なんてしみじみ納得していたら、目の前のアカネちゃんがまるで獲物でも見つけたかのように目を輝かせてスタスタとシィ君の方へ歩いていった。
そして、とんでもないことを彼に言った。
「香椎君。良かったら一緒に廻らへん? わたしとタケルとちぃちゃんの3人でまわる予定やってんけど……。ちぃちゃんがヘンに気ぃ使って嫌がってるねん。誰かもう一人いてくれたらいいねんけど……」
「ちょ、ちょっと……アカネちゃん!」
わたしも慌てて駆け寄った。
何言ってんのよ。
3人も困るけど、4人目がシィ君っていうのも困るよー。
なんて、いくら心の中で訴えたところで、“恋する女”アカネちゃんには伝わりそうもない。
とにかくタケル君と一緒に過ごすためなら、どんな手段でも使ってやるという気迫すら感じてしまう。
でもシィ君だって、きっと嫌がるよ。
一応これでも、わたしは“元カノ”なんだよー?
そういうのって……ねぇ……?
なんか気まずいじゃない。
なんて思っていたのに。
目の前のシィ君はいともたやすく答えた。
「うん。いいで」
は?
いいのかよ――――!
アカネちゃんと向き合っているわたしの頭を通りすがりにシィ君が叩いていった。
なんだかわたしの頭を叩くのが、最近のシィ君の日課になっている気がする……。
「あれ? ヤマジ君は?」
「あー。あいつはサボり。学校行事、嫌いやもん。」
ああ……。
確かに、そんな感じするなぁ……。
なんてしみじみ納得していたら、目の前のアカネちゃんがまるで獲物でも見つけたかのように目を輝かせてスタスタとシィ君の方へ歩いていった。
そして、とんでもないことを彼に言った。
「香椎君。良かったら一緒に廻らへん? わたしとタケルとちぃちゃんの3人でまわる予定やってんけど……。ちぃちゃんがヘンに気ぃ使って嫌がってるねん。誰かもう一人いてくれたらいいねんけど……」
「ちょ、ちょっと……アカネちゃん!」
わたしも慌てて駆け寄った。
何言ってんのよ。
3人も困るけど、4人目がシィ君っていうのも困るよー。
なんて、いくら心の中で訴えたところで、“恋する女”アカネちゃんには伝わりそうもない。
とにかくタケル君と一緒に過ごすためなら、どんな手段でも使ってやるという気迫すら感じてしまう。
でもシィ君だって、きっと嫌がるよ。
一応これでも、わたしは“元カノ”なんだよー?
そういうのって……ねぇ……?
なんか気まずいじゃない。
なんて思っていたのに。
目の前のシィ君はいともたやすく答えた。
「うん。いいで」
は?
いいのかよ――――!