*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
一人残された保健室。
ベッドの上でしばらくぼんやりしていた。
気を失うなんて初めてで、まだ上手く頭が働かない。
どのぐらいの時間そうしていたのかもよくわからなかった。
だけど、シィ君が迎えにやってくることを思い出し、とりあえず動き出すことにした。
ユカリちゃんが持ってきてくれた制服を手に取る。
スカートに履き替え、Tシャツを脱ごうと両手をクロスさせて、裾を掴む。
まだぼんやりしているせいか、どうにも素早く動くことができない。
さっきから何をするにもいつもの倍ぐらいの時間がかかってしまう。
わたしはゆっくりと少しずつシャツを持ち上げた。
脇の下あたりまで布が来た瞬間。
――ガラッ
とドアが開く音とともに誰かの声が保健室に響いた。
「お待たせ!」
その声の主と目が合った。
みるみるうちにその人の顔が真っ赤になっていく……。
「き……きゃぁぁああっ……」
「ごっ、ごめん!」
わたしの叫び声と同時に、ドアがすごい勢いで閉められた。
ある意味、ようやく目が覚めた気がする。
心臓がバクバクいってる……。
何……?
何、今の……?
シィ君……
だったよね?
ベッドの上でしばらくぼんやりしていた。
気を失うなんて初めてで、まだ上手く頭が働かない。
どのぐらいの時間そうしていたのかもよくわからなかった。
だけど、シィ君が迎えにやってくることを思い出し、とりあえず動き出すことにした。
ユカリちゃんが持ってきてくれた制服を手に取る。
スカートに履き替え、Tシャツを脱ごうと両手をクロスさせて、裾を掴む。
まだぼんやりしているせいか、どうにも素早く動くことができない。
さっきから何をするにもいつもの倍ぐらいの時間がかかってしまう。
わたしはゆっくりと少しずつシャツを持ち上げた。
脇の下あたりまで布が来た瞬間。
――ガラッ
とドアが開く音とともに誰かの声が保健室に響いた。
「お待たせ!」
その声の主と目が合った。
みるみるうちにその人の顔が真っ赤になっていく……。
「き……きゃぁぁああっ……」
「ごっ、ごめん!」
わたしの叫び声と同時に、ドアがすごい勢いで閉められた。
ある意味、ようやく目が覚めた気がする。
心臓がバクバクいってる……。
何……?
何、今の……?
シィ君……
だったよね?