*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
ちぃちゃんの家のリビングは、シンプルなカントリーっぽい木の家具で統一されていた。
窓辺には家族の写真。
メガネをかけた優しそうなお父さんに、彼女とは違ったタイプの美人系の、お姉さんだと思われる人も写っている。
なるほどね。
以前、サトシが言っていた言葉を思い出していた。
『どんな家庭で育ったら、あんなにまっすぐ育つかねぇ』
こういう家庭で育てば彼女が出来上がるってわけか。
この家で末っ子の彼女が大事に可愛がられている光景が目に浮かぶようだった。
「ごめんね」
ちぃちゃんが申し訳なさそうな顔でオレを見た。
「え? 何が?」
「うちのお母さん、テンション高いやん?」
たしかに……。
オレは唇を噛み締めて笑いをこらえた。
ちぃちゃんのお母さんはキッチンへ入ったきり戻ってこない。
誰かと電話でもしているのか、ボソボソと話し声だけが聞こえる。
その時突然
窓辺には家族の写真。
メガネをかけた優しそうなお父さんに、彼女とは違ったタイプの美人系の、お姉さんだと思われる人も写っている。
なるほどね。
以前、サトシが言っていた言葉を思い出していた。
『どんな家庭で育ったら、あんなにまっすぐ育つかねぇ』
こういう家庭で育てば彼女が出来上がるってわけか。
この家で末っ子の彼女が大事に可愛がられている光景が目に浮かぶようだった。
「ごめんね」
ちぃちゃんが申し訳なさそうな顔でオレを見た。
「え? 何が?」
「うちのお母さん、テンション高いやん?」
たしかに……。
オレは唇を噛み締めて笑いをこらえた。
ちぃちゃんのお母さんはキッチンへ入ったきり戻ってこない。
誰かと電話でもしているのか、ボソボソと話し声だけが聞こえる。
その時突然