*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
ジュースの入った紙コップを持ったままポカンと口を開け間抜けな顔をしているオレ。
一方サトシはトレーに敷かれた紙をくしゃくしゃと丸め始めた。
そして
「こっち見ろ、こっち見ろ……」
と呪文のようにつぶやくと、丸めた紙を彼女に向かってポーンと投げた。
それは、まさにパサッって感じで、彼女の白い二の腕に命中した。
その瞬間ビクッと体を震わせたかと思うと、腕を押さえながら紙が飛んできた方へ振り向く。
そして、オレ達の存在に気付くと、一瞬驚いたような顔をして、「もぉー……」と呟き、頬を膨らませてオレ達を睨んだ。
その仕草や表情を見て、たしかに男心をくすぐるはずだと納得してしまった。
「どうもー!」
早っ。
そんな軽い挨拶とともに、いつの間にか、サトシはちぃちゃん達のいる席へ向かっていた。
そしてちゃっかり彼女の横に腰掛けると、オレに『おいでおいで』と合図する。
はぁ……。
ため息一つついて、オレも席を立った。
一方サトシはトレーに敷かれた紙をくしゃくしゃと丸め始めた。
そして
「こっち見ろ、こっち見ろ……」
と呪文のようにつぶやくと、丸めた紙を彼女に向かってポーンと投げた。
それは、まさにパサッって感じで、彼女の白い二の腕に命中した。
その瞬間ビクッと体を震わせたかと思うと、腕を押さえながら紙が飛んできた方へ振り向く。
そして、オレ達の存在に気付くと、一瞬驚いたような顔をして、「もぉー……」と呟き、頬を膨らませてオレ達を睨んだ。
その仕草や表情を見て、たしかに男心をくすぐるはずだと納得してしまった。
「どうもー!」
早っ。
そんな軽い挨拶とともに、いつの間にか、サトシはちぃちゃん達のいる席へ向かっていた。
そしてちゃっかり彼女の横に腰掛けると、オレに『おいでおいで』と合図する。
はぁ……。
ため息一つついて、オレも席を立った。