*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
4人で1時間ほどくだらない話で盛り上がり、店を出た。
歩道を歩いていると自然に2組に分かれてしまった。
オレとアカネが前を歩き、その後ろをサトシとちぃちゃんが付いて来ている。
アカネが何かと話しかけてきてくれているものの、オレは後ろの会話が気になってしょうがなかった。
さっきのサトシのセリフが頭の隅に引っかかったままだった。
サトシはいつもよりほんの少しテンション高めで彼女に話しかけていた。
「ちぃちゃん。今度、夏祭り行かへん?」
行くわけねーだろ。
オレは心の中で呟いた。
なのに……。
「……うん。いいよ」
は?
ウソやろー?
なんで、そんな簡単について行くねん。
オレはなんの罪もない彼女に対して、なぜか妙に苛立っていた。
「じゃ。今度メールするからアドレス交換して?」
「あ……うん」
サトシはいともたやすく彼女のアドレスをゲットした。
さすがだな……なんて感心せずにはいられなかった。
かなりベタなんだけど……
今オレの頭の中では
赤ずきんちゃんの格好をしたちぃちゃんが、狼の着ぐるみを着たサトシと楽しそうに会話している図が浮かんでいた。
おいおい……。
大丈夫か?
歩道を歩いていると自然に2組に分かれてしまった。
オレとアカネが前を歩き、その後ろをサトシとちぃちゃんが付いて来ている。
アカネが何かと話しかけてきてくれているものの、オレは後ろの会話が気になってしょうがなかった。
さっきのサトシのセリフが頭の隅に引っかかったままだった。
サトシはいつもよりほんの少しテンション高めで彼女に話しかけていた。
「ちぃちゃん。今度、夏祭り行かへん?」
行くわけねーだろ。
オレは心の中で呟いた。
なのに……。
「……うん。いいよ」
は?
ウソやろー?
なんで、そんな簡単について行くねん。
オレはなんの罪もない彼女に対して、なぜか妙に苛立っていた。
「じゃ。今度メールするからアドレス交換して?」
「あ……うん」
サトシはいともたやすく彼女のアドレスをゲットした。
さすがだな……なんて感心せずにはいられなかった。
かなりベタなんだけど……
今オレの頭の中では
赤ずきんちゃんの格好をしたちぃちゃんが、狼の着ぐるみを着たサトシと楽しそうに会話している図が浮かんでいた。
おいおい……。
大丈夫か?