*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
呆然とするオレをよそに、サトシはさっさとちぃちゃんの方へ戻ると
「ちぃちゃん。あっち行こう」
そう言って彼女の細い肩を抱いて、あっという間に群集にまぎれていった。
その人ごみに入る直前、一瞬だったけど、彼女は振り返ってオレを見たような気がした。
少し不安げな表情で……。
その顔がなぜか妙に目に焼きついた。
サトシのやつ……。
おい……。
マジかよ……。
「わたしも浴衣にすれば良かったな……」
ユウはそう小さくつぶやくと、オレの指に自分の指をからませるようにして、手を握ってきた。
「ちぃちゃん。あっち行こう」
そう言って彼女の細い肩を抱いて、あっという間に群集にまぎれていった。
その人ごみに入る直前、一瞬だったけど、彼女は振り返ってオレを見たような気がした。
少し不安げな表情で……。
その顔がなぜか妙に目に焼きついた。
サトシのやつ……。
おい……。
マジかよ……。
「わたしも浴衣にすれば良かったな……」
ユウはそう小さくつぶやくと、オレの指に自分の指をからませるようにして、手を握ってきた。