*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
結局、今から塾だと言うアカネちゃんと別れて、3人でサトシ君の家に向かうことになった。
ダイニングテーブルで、わたしの隣にはサトシ君が座り、その正面にシィ君が席についた。
3人揃うと話しがそれちゃって勉強どころじゃなくなるんじゃないかと心配していたのだけど、サトシ君までもが意外にも真面目に取り組んでいた。
さすがにこのままじゃまずいって思ったのかもなぁ。
1時間ほど経った頃、シィ君の携帯が鳴った。
「ああ……うん。わかった。今から行くから……」
静かな部屋に、携帯から漏れる女の子の声。
多分ユカリちゃんだ。
「悪ぃ。オレもう、行かなあかんわ」
そう言うと、シィ君は荷物をさっさとまとめて出て行ってしまった。
結局、サトシ君と二人きりになっちゃった……。
え?
二人きり?
この静かな部屋に二人きりだということに気付いたとたん、急に意識してしまう。
サトシ君は何も話しかけてこない。
さっきから、ページをめくる音と、シャーペンで字を書く音だけがコツコツと響いている。
どうしよ……。
またエミコの言葉が頭をよぎる。
わたしの緊張はピークに達して、ギリギリのところで踏ん張ってる
……そんな状態の時だった。
ダイニングテーブルで、わたしの隣にはサトシ君が座り、その正面にシィ君が席についた。
3人揃うと話しがそれちゃって勉強どころじゃなくなるんじゃないかと心配していたのだけど、サトシ君までもが意外にも真面目に取り組んでいた。
さすがにこのままじゃまずいって思ったのかもなぁ。
1時間ほど経った頃、シィ君の携帯が鳴った。
「ああ……うん。わかった。今から行くから……」
静かな部屋に、携帯から漏れる女の子の声。
多分ユカリちゃんだ。
「悪ぃ。オレもう、行かなあかんわ」
そう言うと、シィ君は荷物をさっさとまとめて出て行ってしまった。
結局、サトシ君と二人きりになっちゃった……。
え?
二人きり?
この静かな部屋に二人きりだということに気付いたとたん、急に意識してしまう。
サトシ君は何も話しかけてこない。
さっきから、ページをめくる音と、シャーペンで字を書く音だけがコツコツと響いている。
どうしよ……。
またエミコの言葉が頭をよぎる。
わたしの緊張はピークに達して、ギリギリのところで踏ん張ってる
……そんな状態の時だった。