*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
・優しい日
あの日以来、サトシ君とは気まずくなってしまった。
学校では顔を合わせることはあったけど、どちらともなく避けていた。
シィ君は何も聞いてこない。
どう思ったかな……シィ君。
あの時……
一瞬、このまま流されてもいいって思った。
サトシ君なら、全てを忘れさせてくれるんじゃないかって。
だけど、頭よりも先に体が拒絶した。
気付くと、勝手に涙が頬を伝っていた。
そして、ただひたすらに
「ごめんなさい。ごめんなさい」って、サトシ君に謝っている自分がいた。
サトシ君は何も言わなかったけど、きっとすごく傷つけてしまったよね。
部屋の空気を入れ替えようと立ち上がった。
今日はクリスマスイブ。
FMからは定番のクリスマスソングが流れていた。
こんな夜、恋人達は幸せに満ちた時間を過ごしているのかな……。
窓を開けると、冷たい空気が流れ込んできた。
自己嫌悪でどうにかなってしまいそうな頭を冷やしてくれるようで、ほんの少し心地良かった。
今夜は雪が降り出しそうなぐらい寒い。
急いで窓を閉めようとしたその時、道路にいる人影に気付いた。
うそぉ……。
「よっ」
学校では顔を合わせることはあったけど、どちらともなく避けていた。
シィ君は何も聞いてこない。
どう思ったかな……シィ君。
あの時……
一瞬、このまま流されてもいいって思った。
サトシ君なら、全てを忘れさせてくれるんじゃないかって。
だけど、頭よりも先に体が拒絶した。
気付くと、勝手に涙が頬を伝っていた。
そして、ただひたすらに
「ごめんなさい。ごめんなさい」って、サトシ君に謝っている自分がいた。
サトシ君は何も言わなかったけど、きっとすごく傷つけてしまったよね。
部屋の空気を入れ替えようと立ち上がった。
今日はクリスマスイブ。
FMからは定番のクリスマスソングが流れていた。
こんな夜、恋人達は幸せに満ちた時間を過ごしているのかな……。
窓を開けると、冷たい空気が流れ込んできた。
自己嫌悪でどうにかなってしまいそうな頭を冷やしてくれるようで、ほんの少し心地良かった。
今夜は雪が降り出しそうなぐらい寒い。
急いで窓を閉めようとしたその時、道路にいる人影に気付いた。
うそぉ……。
「よっ」