*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
わたしはイスからそのまま落ちたシィ君の下敷きになってしまった。
「え……」
わたしの上で目を覚ましたらしいシィ君の声がする。
「ええええええええ! な、何? この状況……」
シィ君は状況が把握できずパニックになっているようだった。
「うわああああ! ごめん!」
そう叫ぶと、慌ててわたしの体から飛びのいた。
わたしものそのそと起き上がる。
「ごめん……大丈夫?」
「プッ……」
あまりにも申し訳なさそうに謝るから、思わず吹き出してしまった。
シィ君も笑い出し、2人で床にペタンと座ったまま、しばらく笑っていた。
シィ君はまだ寝ぼけているのか、それともメガネをかけていないせいなのか、焦点の定っていないようなぼんやりとした目でわたしを見ていた。
その目はいつも以上に優しくて、ほんの少し微笑んでいるようだった。
思わずわたしも微笑み返してしまう。
その時、シィ君の体が動き出した。
そのままゆっくりと彼の顔が近づいてくる……。
シィ君の息が唇に触れる。
シィ……君……?
「え……」
わたしの上で目を覚ましたらしいシィ君の声がする。
「ええええええええ! な、何? この状況……」
シィ君は状況が把握できずパニックになっているようだった。
「うわああああ! ごめん!」
そう叫ぶと、慌ててわたしの体から飛びのいた。
わたしものそのそと起き上がる。
「ごめん……大丈夫?」
「プッ……」
あまりにも申し訳なさそうに謝るから、思わず吹き出してしまった。
シィ君も笑い出し、2人で床にペタンと座ったまま、しばらく笑っていた。
シィ君はまだ寝ぼけているのか、それともメガネをかけていないせいなのか、焦点の定っていないようなぼんやりとした目でわたしを見ていた。
その目はいつも以上に優しくて、ほんの少し微笑んでいるようだった。
思わずわたしも微笑み返してしまう。
その時、シィ君の体が動き出した。
そのままゆっくりと彼の顔が近づいてくる……。
シィ君の息が唇に触れる。
シィ……君……?