*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
「あ。ううん。なんでもないねん。ナオなら合格したよ」
その瞬間、ホッとして力が抜けたような気分だった。
良かった……。
シィ君、合格したんだ。
ほんとに良かったな……。
ふとユカリちゃんの視線に気付き顔をあげると、彼女は優しい眼差しでわたしを見つめていた。
「ユカリ!」
その時、ユカリちゃんの背後から彼女の友達らしい子が声をかけてきた。
「ちぃちゃん、ごめん。わたし行かな。また今度ゆっくり話そう」
そう言って手を振り、友達の元へと歩き出した。
でもすぐに足を止めると、またわたしの方へ振り返り、そしていつもの太陽みたいな笑顔でこう言った。
「ちぃちゃんは、いつも人のことばっかり考えすぎ。たまにはワガママになってもいいねんで」
「ユカリちゃん……?」
どうして突然そんなことを言い出すのか、わけがわからなかった。
でも、ユカリちゃんはまた友達に呼ばれて、今度こそ振り返らずに行ってしまった。
その瞬間、ホッとして力が抜けたような気分だった。
良かった……。
シィ君、合格したんだ。
ほんとに良かったな……。
ふとユカリちゃんの視線に気付き顔をあげると、彼女は優しい眼差しでわたしを見つめていた。
「ユカリ!」
その時、ユカリちゃんの背後から彼女の友達らしい子が声をかけてきた。
「ちぃちゃん、ごめん。わたし行かな。また今度ゆっくり話そう」
そう言って手を振り、友達の元へと歩き出した。
でもすぐに足を止めると、またわたしの方へ振り返り、そしていつもの太陽みたいな笑顔でこう言った。
「ちぃちゃんは、いつも人のことばっかり考えすぎ。たまにはワガママになってもいいねんで」
「ユカリちゃん……?」
どうして突然そんなことを言い出すのか、わけがわからなかった。
でも、ユカリちゃんはまた友達に呼ばれて、今度こそ振り返らずに行ってしまった。