*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
昨日オレは決死の覚悟でユウを呼び出した。
今までの想いを全部打ち明けるつもりだったんだ。
でも、オレが口を開くより先に、ユウから話し出した。
ユウは、卒業式の日に、例の佐々木ってヤツから告白されたらしい。
アサミのこともあったから、ずっと悩んでいたけど、やっぱり好きだと。
親友を傷つけてしまったけど、この気持ちは貫きたい……。
ほんの少し、涙を浮かべて、まっすぐな瞳でそう言ってた。
「……頑張れよ」
オレが言えたのはその一言だけだった。
ホントに言いたかったことは、何一つ伝えられなかった。
「はぁ……ズズッ……」
目の縁がじんわりと熱くなり……鼻の奥がツンッと痛くなる。
それは……この寒さのせいだって
――そう思いたかったんだ。
今までの想いを全部打ち明けるつもりだったんだ。
でも、オレが口を開くより先に、ユウから話し出した。
ユウは、卒業式の日に、例の佐々木ってヤツから告白されたらしい。
アサミのこともあったから、ずっと悩んでいたけど、やっぱり好きだと。
親友を傷つけてしまったけど、この気持ちは貫きたい……。
ほんの少し、涙を浮かべて、まっすぐな瞳でそう言ってた。
「……頑張れよ」
オレが言えたのはその一言だけだった。
ホントに言いたかったことは、何一つ伝えられなかった。
「はぁ……ズズッ……」
目の縁がじんわりと熱くなり……鼻の奥がツンッと痛くなる。
それは……この寒さのせいだって
――そう思いたかったんだ。