*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
彼女のこと、名前は知らないけど顔は知ってる。
1年のとき、隣のクラスに居た子だ。
すごく大人っぽくて、目立っていた。
背が高くて、まるでモデルのようなスタイルに小さな顔。
ひょっとしてハーフなのかな……なんて思わせるようなハッキリとした顔立ち。
腰まで伸びたクセのない豊かな黒髪は彼女の雰囲気にとても合っていた。
「うん。たまに。友達とか……彼氏とかと……ね」
あ。
やっぱ彼氏いるんだ。
そりゃそうか。
こんなに美人だもんなぁ。
なんてぼんやり考えていると、彼女がにっこり微笑んだ。
「名前、なんて言うん? わたし、本田由香里(ホンダ・ユカリ)。ユカリでいいよ」
「あ……松本千春。みんなからは、ちぃって呼ばれてる」
その日からユカリちゃんとわたしは仲良くなった。
きっとわたし達二人は、周りから見ればかなり不思議な組み合わせだったと思う。
ユカリちゃんは、とにかくいつも、どこにいても目立つ存在だった。
わたしみたいな地味な子と一緒にいてくれているけど、ユカリちゃんは楽しいのかな?
なんて、時々バカみたいに卑屈なことを考えてしまう自分がいた。
わたし達は自然と、お昼休みには一緒にお弁当を食べるようになった。
だけど、ある日彼女がこんなことを言い出した。
1年のとき、隣のクラスに居た子だ。
すごく大人っぽくて、目立っていた。
背が高くて、まるでモデルのようなスタイルに小さな顔。
ひょっとしてハーフなのかな……なんて思わせるようなハッキリとした顔立ち。
腰まで伸びたクセのない豊かな黒髪は彼女の雰囲気にとても合っていた。
「うん。たまに。友達とか……彼氏とかと……ね」
あ。
やっぱ彼氏いるんだ。
そりゃそうか。
こんなに美人だもんなぁ。
なんてぼんやり考えていると、彼女がにっこり微笑んだ。
「名前、なんて言うん? わたし、本田由香里(ホンダ・ユカリ)。ユカリでいいよ」
「あ……松本千春。みんなからは、ちぃって呼ばれてる」
その日からユカリちゃんとわたしは仲良くなった。
きっとわたし達二人は、周りから見ればかなり不思議な組み合わせだったと思う。
ユカリちゃんは、とにかくいつも、どこにいても目立つ存在だった。
わたしみたいな地味な子と一緒にいてくれているけど、ユカリちゃんは楽しいのかな?
なんて、時々バカみたいに卑屈なことを考えてしまう自分がいた。
わたし達は自然と、お昼休みには一緒にお弁当を食べるようになった。
だけど、ある日彼女がこんなことを言い出した。