*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
でも、そんな周囲のざわめきは……
まるでどこか遠い場所で起こっているかのように、わたしの頭上でぼんやりと反響して、やがてフェイドアウトしていく。
その時……
突然、強い風が吹いて、遅咲きの桜の花びらが一斉に舞い散った。
無数の薄ピンクのそれは、わたしの頬や彼の髪に降りかかる。
――新しい学年。
――新しい出会い。
買ったばかりのスケッチブックを開くような、このワクワクする瞬間。
ここに何を描いていこう?
そして、どんな色で埋めていく?
ドキドキしている。
きっと、何かが始まる……。
そんな予感に包まれた新学期。
それはまるで、映画のようなワンシーン。
誰かがわざと降らせてるんじゃないかってぐらいの大袈裟なサクラ吹雪の向こうで……
――彼がにっこり微笑んだ。
-color1 桜色 End-
まるでどこか遠い場所で起こっているかのように、わたしの頭上でぼんやりと反響して、やがてフェイドアウトしていく。
その時……
突然、強い風が吹いて、遅咲きの桜の花びらが一斉に舞い散った。
無数の薄ピンクのそれは、わたしの頬や彼の髪に降りかかる。
――新しい学年。
――新しい出会い。
買ったばかりのスケッチブックを開くような、このワクワクする瞬間。
ここに何を描いていこう?
そして、どんな色で埋めていく?
ドキドキしている。
きっと、何かが始まる……。
そんな予感に包まれた新学期。
それはまるで、映画のようなワンシーン。
誰かがわざと降らせてるんじゃないかってぐらいの大袈裟なサクラ吹雪の向こうで……
――彼がにっこり微笑んだ。
-color1 桜色 End-