*スケッチブック* ~初めて知った恋の色~
「ユカリちゃん……わたし頑張る」
頑張るっていっても、何をどうしたらいいか、まだわからないでいるけど。
だけど、自分がやれる範囲で頑張ってみるよ。
勝手に落ち込んで悲劇のヒロイン気取ったって、何も始まらないもん。
『わたしなんて』とかいう口癖は、今日で封印しよう。
「次、松本!」
「ハ、ハイ!」
急に名前を呼ばれて焦ったせいで、声がうわずってしまった。
いつの間にか、わたしの番がまわってきてたみたい。
立ち上がってボールを手に取る。
投げる方向、前方斜め上を見る。
目の前には真っ青な空にもくもくとおいしそうな綿菓子みたいな雲が浮かんでいた。
その時なぜか突然に、夏がやってきたのだと実感した。
――えいっ!
気合いを入れて心の中で叫んでボールを投げる。
くすぶっていた想いがボールと一緒に飛んで行ってくれたような気がした。
ポテッと、すぐ目の前に落ちたけどね。
だっ……大丈夫かな、わたし。
頑張るっていっても、何をどうしたらいいか、まだわからないでいるけど。
だけど、自分がやれる範囲で頑張ってみるよ。
勝手に落ち込んで悲劇のヒロイン気取ったって、何も始まらないもん。
『わたしなんて』とかいう口癖は、今日で封印しよう。
「次、松本!」
「ハ、ハイ!」
急に名前を呼ばれて焦ったせいで、声がうわずってしまった。
いつの間にか、わたしの番がまわってきてたみたい。
立ち上がってボールを手に取る。
投げる方向、前方斜め上を見る。
目の前には真っ青な空にもくもくとおいしそうな綿菓子みたいな雲が浮かんでいた。
その時なぜか突然に、夏がやってきたのだと実感した。
――えいっ!
気合いを入れて心の中で叫んでボールを投げる。
くすぶっていた想いがボールと一緒に飛んで行ってくれたような気がした。
ポテッと、すぐ目の前に落ちたけどね。
だっ……大丈夫かな、わたし。