俺様副社長に捕まりました。
車に乗ること30分
着いた場所は言うまでもなく私が数ヶ月前まで毎日通った水沢さんのマンションだった。
もうここに来ることは二度とないと思っていた。
というよりも竹原家政婦紹介所をやめた時点でここにはもう来てはいけないと
決めていたのに・・・・
車を降りると背中を押されるようにエレベーターに乗せられた。
通っていたときはさほど感じなかったけど
改めて生活水準の差を思い知らされる。
億ションと呼ばれるだけあってエレベーターは無音でしかも高速で上がっていく
が私の気持ちは高速で下がっていうようだった。

エレベーターが水沢さんの家の階で止まると背中を押し先に下ろされた。
鍵を開けると水沢さんは私を呼んだ。
「悲鳴をあげるなよ・・・」

悲鳴?・・・なに・・・私何かされるの?
急に心拍数があがり・・・この場から立ち去りたい!そう思ったが
水沢さんがしっかりと私の肩を掴んでいて逃げることができない。
ドアをゆっくりと開けると先に私を部屋いれ水沢さんは後ろ手でドアを閉め鍵をかけるのが
わかり更に心拍数が上がる。
そして部屋の照明がつくと部屋に上がれと言わんばかりに背中を押された。
一体どうなるの?
不安いっぱいの中リビングのドアを開けた私は絶句した。

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