俺様副社長に捕まりました。
それから3日後面接当日
新聞に書かれた住所で面接をするということだったが
「な・・・なにこれ」
竹原家政婦紹介所っていうからボロボロの建物でおばちゃんたちに囲まれながらの住み込みで
テレビドラマの『家○婦は見た』そのものをイメージしていたが
実際はというと高層ビルでしかも竹原ビルって書いてあるぐらいだから
恐らく自社ビルなんだろう。そこの最上階が竹原家政婦紹介所のオフィスらしい。

勝手なイメージは良くないだろうがそれにしてもあまりに違いすぎる現実に
面接前だというのに早くも緊張でカチンコチンだ。
せめて所長さんはお饅頭が好きそうなおばちゃんでありますようにと
自分のもつイメージを願っていた。
そしてエレベーターで最上階に行くとまたもやすごい光景を見た。
結論から言うと私のイメージしていたものは見事に打ち砕かれたといっていい。
イメージでは住み込みのおばちゃんが頭にはカーラーを巻いてお煎餅を食べながらワイドショー
見ている予定だったのだが・・・・・
実際はモデル事務所ですか?って思うほど女性のクオリティーが高い。
スタイルが良くて一つ一つの動作にムダがない
どこかの会社の秘書課の様な・・・そんな感じだった。
これはもしかして場違い?
目の前のモデルばりの女性スタッフを見て自分はきっとここでは働けないそう思った。
< 15 / 185 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop