俺様副社長に捕まりました。
「俺と・・・・結婚してください」　
「え？」
いきなり直球で言われて嬉しさよりも驚きの方が大きかった。
「おい・・・え？ってなんだよ。え？ってまさか・・・・嫌だとか・・・」
私は思い切り首を横に振った。
「ち・・違うの・・・まさかの直球にびっくりというか・・・」
水沢さんは、は～～と肩を落としながらため息をこぼした。
「いや・・・もっと気の利いたかっこいい言葉を・・と思ったんだけどな・・・
回りくどいのは苦手というか順番がグチャグチャになった時点でもう
回りくどくなってるからせめてプロポーズだけはシンプルでわかりやすくって・・・・
でも・・・・すぐに結婚ってわけじゃないんだ。だってほら桃は里沙さんとこで
家政婦やってるし・・・・桃が家政婦って仕事が好きなのもわかってるしね・・・
だから・・・返事はすぐにほしいけど、結婚のタイミングは全てがクリアしたらで・・・・」

本当の事をいうと迷いはあった。
家政婦の仕事は大好きだし、できることなら続けたいそう思っていた。
でも里沙さんとの契約が切れる事になって
正直、この先どうしようかと思った。
仕事に迷いがあるから結婚するというのは水沢さんに対して
失礼なことじゃないかとも思った。

でも・・・・・
今日、パーティーでの水沢さんの仕事をしている姿やそれに関わるいろんな人をみて
私の中で一つの答えが出た。

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