俺様副社長に捕まりました。

家政婦って生活する上でサポートを必要としている人たちの補助をすることが仕事だ。
里沙さんとの契約が切れて次どうしようなんて迷う必要なんかなかった。
家政婦って言葉にこだわる必要はない。
私には水沢さんがいる。
彼のために彼の支えになってあげることが一番したいことなんじゃないかって

気づくの遅すぎたけどね・・・
でもそこ・・・・ちゃんと伝えなきゃ
「水沢さん」
「なに？」
「実は・・・・里沙さんとの契約がもうすぐ切れるんです」
「え？そうなの？・・・・いつ？」
「今月いっぱいだからあと２週間ちょっとかな・・・・」
「そっか・・・・それじゃ・・・寂しくなるな」
私は慌てて首を横に振った
「とても素敵なご家族だったけど・・・・安藤専務とのわだかまりがなくなって
安藤専務のお宅の敷地におうちを建てられるそうなんです。だから私の役目は
終わったんだけど・・・・でももう次が決まってるんです。
私、どうしてもその人のサポートがしたいんです・・・」
水沢さんの表情が一瞬だが暗くなった。
「桃のやりたい事を俺が無理やり止めたくはない・・・で？桃のサポートしたい人ってどんな人？」