俺様副社長に捕まりました。
私は返事の代わりに自分から手をのばしキスをした。
だって嬉しすぎて何か言葉を発したらきっと泣いてしまいそうだから。
彼の前では涙じゃなく・・・笑顔でいたいから・・だけど・・・
「んっ・・・んっ・・・」
触れるだけのキスのつもりだったのに
水沢さんがそれを許してくれなかった。
いつの間にかキスの主導権は水沢さんになっていた。
吸い付くような濃厚なキスに全身の力が抜けそうになる。

そして・・・・
唇が離れたと同時にゆっくりと押し倒された
「・・・・・この先・・・どうしたい?・・・桃から先にキスしてきたんだから
ちゃんと言って」
潤んだ瞳は私だけを見つめていた。
「え?」
「もう俺はお前のものなんだから・・・」
ずるいよ・・・あんな濃厚で身体がとろけそうなキスをされたら
キスの先を望んでしまう。
それを水沢さんはわかっててわざと私に言わせようとしてる

だけど何でもないとは・・・・・言えなかった。
だって私は欲張りだから
水沢さんが私だけのものになったって瞬間に
もう彼から離れられなくなっている。
でも流石に恥ずかしくて自分の口からは言えずにいた。
だが・・・・
「もも・・・どうしてほしい?」
水沢さんの顔がぐっと近づいた。
すごく余裕のある笑みを浮かべて・・・
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