俺様副社長に捕まりました。
その後私は仁くんと和解?!し、私の作った和食に舌鼓
「兄貴いいな~~俺も桃さんみたいな彼女ほしい~」
仁くんは久しぶりの和食だったからなのかぺろりと平らた。
本当は邪魔しちゃいけないから実家に帰ると言っていたのだが
朝食も食べたいというので泊まることになったのだが
長旅と私とのプチバトルの疲れ?!で夕食後にすぐ眠ってしまった。

「絶対、オーディション受かると思うよ。だって私を騙せたんだから」
仁くんは私たちの結婚式に出席する以外に
映画のオーディションを受けるためにが一時帰国したのだそうだ。

「もしかしてまだ怒ってる?」
尊さんは私の顔を覗き込んだ。
「別にもう怒ってないけど、さすがに初対面であの態度にはビックリだったよ。
でも・・・あんなお芝居させたのって・・・尊さんよね」
仁くんが自ら私を騙そうと思ってあんな芝居をうったとは思えなかった。
じっと尊を見つめると観念したのか・・・
「バレてたか・・・・」
と尊さんはバツの悪そうに視線を逸らした。
でも何のために?
あんな小細工しなくたって普通にしていればよかったのに・・・
今度は私が尊さんを覗き込んだ。
「ねえ~~なんであんなこと仁くんに頼んだの?」
「・・・・・・なんでって・・・それは・・」
「それは?」
「普通に会ってたら・・・・絶対に桃のこと好きになると思って」
驚いて尊さんを見ると耳まで真っ赤になっていた。
「そんなわけあるはずー」
「ある!」
「仁と俺の女の趣味は似てるんだよ!」
尊さんは少し拗ねた顔で私を睨んだ。
その顔がなんだか可愛くて私は思わず抱きつきた。
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