俺様副社長に捕まりました。
「だからそういう人かな~と思ったけど夕食を用意する頻度が多いの。でもね・・・楽しいこともあるんだよ」
「楽しいこと?」
「うん。私の作った夕飯の感想をノートに書いてくれるの。おいしいとか、またつくってほしいとか・・・
 なんか交換日記してるみたいで・・・って水沢さん?」
まださっき吹き出したせいなのか水沢さんの顔が赤くなってた。

こうやって私は仕事のこととかを水沢さんに話してるけど
水沢さんの事を聞こうとするとなんでかしらないけどうまい具合にはぐらかされる。
だから水沢さんがどんな仕事をしているか私はわからない。

一人は大企業の副社長、もう一人は仕事してるけどなにやってんだかわかんない。
同じ水沢でもこうも違うものかと思う。
だけど家政婦になって一度も副社長である水沢さんと会ってない。
私にとっては好都合なんだけど・・・・物足りなさも感じる。

この先もずっとこのままなのだろうか・・・・
どうせなら2人の水沢さんが合体したらいい感じなのに・・・
なんて勝手な想像をしていた。
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