俺様副社長に捕まりました。
4章 それぞれの思い
side 水沢
「どっちが本当の俺かって言えば今桃の目の前にいるのが本当の俺」
俺は前かがみで腕を組むと顔だけを桃花に向けた。
今の姿が本当の俺と聞いて・・・桃花はどう思っているだろう・・・
俺はテーブルの上に置かれているレンタル屋の袋をちらりと見るとまた
視線を桃花に戻した。そして今までのことを話し始めた。
桃花とあのレンタル屋で会ったのは本当に偶然だった。
でも今思うとあれは偶然というより必然だったのだと思う。
桃花の事は知っていた。でも接点がないため会社では挨拶する程度だった。
元々、この山岡物産の副社長というポジションは会長である俺のじいさんに
無理やりさせられたようなもんだった。でもこの若さで副社長をやってると
いろいろと面倒な事も多かった。何かにつけて若造扱い。
だから若いってだけででグチグチ言われないようにとにかくがむしゃらに働いた。
そんなおれの唯一の趣味がDVD鑑賞。
何もかも忘れられる時間だった。
服装だってスーツなんて窮屈な服は大嫌いだ。
だから何もない日は寄り道せずにまっすぐ家に帰りラフな服装に着替えて
レンタル屋で好きなDVDを借りていた。
俺は前かがみで腕を組むと顔だけを桃花に向けた。
今の姿が本当の俺と聞いて・・・桃花はどう思っているだろう・・・
俺はテーブルの上に置かれているレンタル屋の袋をちらりと見るとまた
視線を桃花に戻した。そして今までのことを話し始めた。
桃花とあのレンタル屋で会ったのは本当に偶然だった。
でも今思うとあれは偶然というより必然だったのだと思う。
桃花の事は知っていた。でも接点がないため会社では挨拶する程度だった。
元々、この山岡物産の副社長というポジションは会長である俺のじいさんに
無理やりさせられたようなもんだった。でもこの若さで副社長をやってると
いろいろと面倒な事も多かった。何かにつけて若造扱い。
だから若いってだけででグチグチ言われないようにとにかくがむしゃらに働いた。
そんなおれの唯一の趣味がDVD鑑賞。
何もかも忘れられる時間だった。
服装だってスーツなんて窮屈な服は大嫌いだ。
だから何もない日は寄り道せずにまっすぐ家に帰りラフな服装に着替えて
レンタル屋で好きなDVDを借りていた。