俺様副社長に捕まりました。
本能と理性がイコールじゃない事を私は身を持って知ってしまった。
私は家政婦、そして彼はお客様であり山岡物産という大きな会社の副社長
この恋が決してスムーズに進むとは考えにくいのもわかる。
理性が働くから・・・・
想像しただけで試練が山積み。
だけどその理性までもがぶっ飛ぶほど本能というのは時としてものすごい勢いを持つ。
今みたいにお互いの気持ちが同じだったとき
その好きな人に触れた時触れられたとき・・・私の理性が飛んだ

ゆっくりと愛おしむように触れる指先にこの手を離さないで欲しい
もっと一緒にいたいと感じた。
「そんな目で見たら・・・俺・・・抑えが効かなくなるよ」
彼の甘い囁きに私も同じ気持ちだった。
だから・・・・
「・・・・私も同じ気持ち」
と返事したのが昨夜のこと
黒縁メガネを外した端正な顔立ちのイケメンが私の横で眠ってる。
イケメンって目を開けてても閉じててもかっこいいんだと改めて感じた。
そしてそんな彼の寝顔を見つめながら
私は両手で顔を覆った。
・・・・どうしよう・・・・

これって完全なる規約違反だ。
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