俺様副社長に捕まりました。
会社を出たはいいが誰もいない部屋に帰っても泣くことしかできない。
だけど私は秘書だ。泣きはらした目で翌日出勤なんて仕事上周りに迷惑をかけるから
泣くぐらいなら笑ったほうがいい。
それにもう泣く元気もない・・・どちらかといえば悔し思いの方が上をいってる。
だったらなにか面白いDVDでも借りて笑ってやる!
私は一旦家に帰るとラフな格好に着替えて家の近くのレンタル屋に行った。
最近ハマっているアメリカのコメディードラマ。それの新作が出ていることを思い出した。
早速お目当てのDVDのある棚まで行き上から順に目で追って見つけた。
珍しく誰にも借りられておらず全巻揃っていた。
1週間もあれば全巻見れると思い、私は1巻から12巻まであるDVDを順番にとって
カゴの中に入れた。
そして最後の12巻目を取ろうと手を伸ばしたそたその時だった。
後ろから私以外の手がすっと伸びた。
え?嘘でしょ?
するとそこには
洗いざらしのボサボサヘアーに黒縁メガネ。
背はかなり高いがヨレヨレのTシャツにジーンズは正直ダサい男が立っていた。
せっかく全巻借りれると思ったのに最後を他人に取られるのは嫌だ!そう思ったが
「俺・・・それ借りたいんだけど」
男は私を見ながら邪魔そうな顔で12巻を取ろうとしていた。
いつもなら譲り合い精神でどうぞと言うのだろうけど
今日ばかりは譲ることは出来なかった。
「私も借りたいんです!今見ないと私・・・死んじゃうかも」
大げさな言い方でも構わないと思った。
だって本当にそういう気分なんだから・・・私は男の目をジッと見つめ訴えた。
男は私のただならぬ空気に伸ばした手を一度引っ込めた。
「これ借りないと、あんたマジで死んじゃうの?」
少しこバカにしたような言い方にカチンときたが引き下がれなかった。
「死んじゃいそうなくらい今の私は超がつくほどブルーなんです。
これ見て嫌なこと全て笑いに変えたいんです。だから譲ってくれませんか?」
だけど私は秘書だ。泣きはらした目で翌日出勤なんて仕事上周りに迷惑をかけるから
泣くぐらいなら笑ったほうがいい。
それにもう泣く元気もない・・・どちらかといえば悔し思いの方が上をいってる。
だったらなにか面白いDVDでも借りて笑ってやる!
私は一旦家に帰るとラフな格好に着替えて家の近くのレンタル屋に行った。
最近ハマっているアメリカのコメディードラマ。それの新作が出ていることを思い出した。
早速お目当てのDVDのある棚まで行き上から順に目で追って見つけた。
珍しく誰にも借りられておらず全巻揃っていた。
1週間もあれば全巻見れると思い、私は1巻から12巻まであるDVDを順番にとって
カゴの中に入れた。
そして最後の12巻目を取ろうと手を伸ばしたそたその時だった。
後ろから私以外の手がすっと伸びた。
え?嘘でしょ?
するとそこには
洗いざらしのボサボサヘアーに黒縁メガネ。
背はかなり高いがヨレヨレのTシャツにジーンズは正直ダサい男が立っていた。
せっかく全巻借りれると思ったのに最後を他人に取られるのは嫌だ!そう思ったが
「俺・・・それ借りたいんだけど」
男は私を見ながら邪魔そうな顔で12巻を取ろうとしていた。
いつもなら譲り合い精神でどうぞと言うのだろうけど
今日ばかりは譲ることは出来なかった。
「私も借りたいんです!今見ないと私・・・死んじゃうかも」
大げさな言い方でも構わないと思った。
だって本当にそういう気分なんだから・・・私は男の目をジッと見つめ訴えた。
男は私のただならぬ空気に伸ばした手を一度引っ込めた。
「これ借りないと、あんたマジで死んじゃうの?」
少しこバカにしたような言い方にカチンときたが引き下がれなかった。
「死んじゃいそうなくらい今の私は超がつくほどブルーなんです。
これ見て嫌なこと全て笑いに変えたいんです。だから譲ってくれませんか?」