君と過ごした1ヶ月
「お、5日間で大分進んだな」
手元にある課題はすでに半分私の字で埋められている。
『でしょー、私の頭の出来が凄すぎたね!』
「バーカ、俺の教え方が良かったんだよ」
それは私も気づいてたけど悔しくて言えなかった。
遥は私よりも頭が良い。
馬鹿っぽいのになんか悔しいな……。
『なんでそんなに頭良いのよー』
「なんでって言われても、俺暇だったからここで教科書読んでただけだし。学校もう随分行ってないから頭良いかも分かんないしな」
サラッと言われた内容は結構シビアな内容で
ムッスーとしていた顔が固まっていく。