君と過ごした1ヶ月






「お、5日間で大分進んだな」



手元にある課題はすでに半分私の字で埋められている。



『でしょー、私の頭の出来が凄すぎたね!』


「バーカ、俺の教え方が良かったんだよ」


それは私も気づいてたけど悔しくて言えなかった。


遥は私よりも頭が良い。


馬鹿っぽいのになんか悔しいな……。



『なんでそんなに頭良いのよー』


「なんでって言われても、俺暇だったからここで教科書読んでただけだし。学校もう随分行ってないから頭良いかも分かんないしな」



サラッと言われた内容は結構シビアな内容で


ムッスーとしていた顔が固まっていく。


< 29 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop