君と過ごした1ヶ月
息荒く着いた病室の前で深呼吸をした。
正直頭の中は未だ整理されてない状態
なにを話したいのかも分からないままここまで走ってきた。
息を整えて病室のドアをノックした。
「どうぞ」
聞こえてきたもう聞き慣れた声になぜか泣きそうになった。
喉でつっかえたそれを押し留め病室のドアを開けるといつもと変わらない遥の姿。
そこで上がってきた二つ目の塊
なんとか飲み込んで遥のもとへといく。
『遥ーっ、今日も来たよー!』
いつもと同じかけ声で
いつもと変わらない笑顔を浮かべて。
それなのに―――――。