君と過ごした1ヶ月
『っお母さん!』
「な、なによそんなに急いで………ほらお茶でも飲んで落ち着いて」
お母さんがびっくりしながら差しだしてきた麦茶を一気飲みする。
病院から全速力で走ってきた私の飲みっぷりは凄かったみたいで、若干引いた目でお母さんに見られた。
でも今の私はそれどころではない。
『……改めてお母さん!』
「な、なによ?」
ダンッと飲み干した空のコップを机に置いて私は叫んだ。
『私、夏休み中ずっとここにいるからっ』
「あら、別にいいわよ」
『反対しても絶対残るから!』
「だから良いって言ってるじゃない」
『そんなこと言ったって無駄なんだ、か……らってえ?』
随分と間抜けな声がでたけどしょうがない。
え、今なんと?