君と過ごした1ヶ月








「……まぁ命令はまた今度で、じっくり考えて言う」


『なにその焦らし、すごい怖いんだけど!』



ぶつぶつ文句を言いながら片付けをする。


看護士さんとの約束通り、ちゃんと綺麗に。


元通りに掃除をしてんーっと大きく伸びをする。



「今日はありがとな」


『いえいえ、こちらこそ楽しか…』


「夏希」



途中で遮られ名前を呼ばれる、振り返った私は思わず目をそらした。






「絶対忘れない」






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