君と僕等を、繋ぐ線。
「・・・・・・・・・・・・・・・で?? 諦めてノコノコ帰ってきたの??畑田さん」
「・・・・・・・・・・・・・・・え??」
思いもよらぬ北村さんの返しに、顔を上げる。
正直、北村さんなら『まぁ、しょうがないよ』的な言葉を掛けてくれると思っていた。
「畑田さん、秋は家族にも恋人にも誰にも知られたくなかった気持ちを、なんで名前まで変えてわざわざブログに残したんだと思う??」
なんなら、ちょっと呆れ気味にワタシに質問する北村さん。
「・・・・・・・・・・・・・・・大事な人には知られたくないけど、知らない誰かでもイイから自分の気持ちを吐き出したかった・・・・・・・・・・・・・とかですかね」
「まぁ、普通に考えてそんなところだろうね」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・え?? まだ分かんない?? オレが言いたい事」
北村さんが、『バカなの??』とでも言いた気な顔でワタシの顔を見た。
そんな顔されても、サッパリ分からない。