君と僕等を、繋ぐ線。
・・・・・・・・・・・・・・・しかし、2人で力を合わせて資料を探っても、桜沢悠斗の心が動くだろう秋の言葉を発見する事は出来なかった。
「・・・・・・・・・・・・・・ないね」
北村さんが、親指と人差し指で眉間を摘みながら、疲れた顔を見せた。
あれから何時間秋の資料を読んでいたのだろう。
時刻は終電の時間まで迫っていた。
「今日は帰ろうか、畑田さん。 2日連続でお風呂に入らないのは、女子としてさすがにダメでしょ」
北村さんがパソコンの電源を落とし、帰り支度をしたので
「そうですね」
ワタシも一緒に帰ろうと、秋の積み重なった資料をデスクに『トントン』とぶつけながら整えていた時
「・・・・・・・・・・・・・・」
また、あの記事が目に入って来た。