君と僕等を、繋ぐ線。
畑田の携帯に『映画の曲が出来た。 オレ、歌ったから。 聞きに来て欲しいんだ。 シゴト終わったら事務所に来てくれないか??』と電話をすると
『待てない。 上手くシゴト調整して、今すぐ行くます!!』という畑田の返事が来た。
畑田の『今すぐ』は本当に『すぐ』だった。
「たまたま桜沢さんの事務所の近くで取材入ってて・・・・・・・・・・・」
と、いつか秋の非公式のブログの存在を教えに来た時の様に、畑田は肩で息をしながらオレの待つ事務所にやって来た。
「・・・・・・・・・・・・・・・そんなに急がなくても。 別に曲は消えて無くなるワケじゃないんだから」
そんな畑田に、あの時の様にペットボトルの水を差し出すと
「・・・・・・・・・・・・・・・いや、まぁ。 そうなんですけどね。 すみません。 遠慮なくいただきますね」
と畑田が喉を鳴らして一気にほぼほぼ飲み干した。
どんだけ走ったんだか。