君と僕等を、繋ぐ線。










「・・・・・・・・・・・・・・・だって、一刻も早く聞きたくて。 1秒でも、0・1秒でも早く!!って思ったんですよ。 てゆーか、聞かないと気になってシゴトが手に着きそうもなくて」







呼吸が整い出した畑田が、『早く聞かせて!!』と言わんばかりにオレの目を見るから








そんな畑田の耳にヘッドホンを被せて、早速出来上がったばかりの曲を流した。







前奏で大きく目を見開く畑田。







小刻みにリズムをとっては、







サビに入る頃には、キラッキラに瞳を輝かせて、ノリノリに頭を揺らせていた。








曲が終わって、畑田の耳からヘッドホンを外すと








「もっかい!! もっかい聞いてもいいですか??!」








畑田がオレの手からヘッドホンを取り返そうとした。








「あとでサンプル持ってって聞けって。 今はダメ。 ・・・・・・・・・・・・・で?? どうだった??」









畑田は喜んで聞いてくれてた様に見えたけど、畑田の声で畑田の本音が聞きたい。
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