君と僕等を、繋ぐ線。










「・・・・・・・・・・・・・・・今度、『君と僕等を、繋ぐ線。』が映画になる事を報告しに、秋の墓参りに行こうと思ってるんだけど・・・・・・・・・・・・・迷惑じゃなかったら畑田さんも一緒に行かないか?? 秋に畑田さんを紹介したいんだ」







「・・・・・・・・・・・・・・お墓参りの誘いを断る勇気ないですよ」








「・・・・・・・・・・・・・別に墓参り断ったからって、祟る様な女じゃねぇっつーの、秋は。 迷惑だったらイイって言ってるだろうが」








「迷惑だなんて言ってないじゃないですか!! 行きたいですよ!! ワタシだって秋さんにお礼言いたいですよ!!」







何だろう。 やっぱり畑田とは、いがみ合っている方が楽しいし、しっくりくる気がする。









「お礼って、何の??」








「だって、やっぱり桜沢さんをまた歌う気にさせたのって、秋さんじゃないですか。 ワタシが何を言ってもダメだったのに、秋さんの言葉をヒントに行動したら、歌い出すんだもん。桜沢さん」








両頬を膨らませて、畑田が拗ねた。








ちょっとかわいいな。と、思ってみたり。
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