君と僕等を、繋ぐ線。









高3の3学期にもなると、殆ど授業がない。







学校へ行かずスタジオに篭って、音楽に浸れる日々が幸せこの上ない。







デビュー曲が決まり、音を入れる作業をする。







バンドを希望していたが、オレはひとり本名の『桜沢悠斗』としてデビューする事になった。







確かに、デビューの為に即席でかき集めたメンバーでのバンドというのも、ちょっとしっくりこない。







ただ、プロのサポートメンバーを付けてもらえた。








流石プロ。 ハンパじゃなく上手い。








正直、自分のイメージと違う音を出される事も多々ある。








だけど、テクに、上手さに圧倒されて、文句なんか付ける気にならなかった。







オレの思い描いた音楽ではなくとも、別な形でカッコ良かったから。
< 19 / 137 >

この作品をシェア

pagetop