君と僕等を、繋ぐ線。









高校の卒業式を終えると、音楽活動は本格化。







所属したレコード会社が大手だった事もあり、オレのデビュー曲はラジオ等々でパワープレイされ、ゴリッゴリに押されまくって、そこそこヒットした。







会社の尽力には素直に感謝している。








他にも多くのアーティストを抱えている会社なのに、オレを選んで押し上げてくれたのだから。








だけど、世間の声は容赦なかった。








公式HPには







『ゴリ押し乙』『売れたのを自分の実力と勘違いしないで下さいね』







等々、心に刺さる言葉が打ち込まれていた。







覚悟はしていた。







でも、覚悟をしていたって、悪意の言葉は痛くて辛い。
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