君と僕等を、繋ぐ線。
対談前日に秋の資料を貰ったけれど、全然やる気になれない為、チラっと見てその辺の机に投げ置いた。
どうせ、デブでブスでダサいメガネ女が来るんだろ。
当日、全くテンションを上げられず、面倒くさい思いだけの状態で対談に臨む。
用意されたスタジオに入ると、雑誌記者の方にソファー席に促された。
言われるがまま席に向かうと、『秋』らしき女性が既に座って待っていた。
オレの気配に気付いた秋が立ち上がり
「初めまして、秋です。 宜しくお願いします」
笑顔を向けながら会釈をした。
デブでも、ブスでも、ダサくも、メガネでもなかった。
むしろ、割とオシャレで、普通に可愛かった。
ちょっと、タイプだった。