君と僕等を、繋ぐ線。
「・・・・・・・・・・・・・やっぱり。 そりゃあ、中にはいますよ。 でも、大概フツーの人が暇潰しに書いたり読んだりしてるんですよ、ネット小説って」
秋が唇を尖らせる仕草をしつつも、『別に気にしてませんけどね』と笑った。
「ボカロだってそうですよ。 オタクもいるとは思うよ。 だけど、ただ音楽が好きなヤツとか、人間が刻むことの出来ないリズムの音楽を作りたいヤツとか、ボカロのキャラの声が純粋に好きだってヤツとかが好んでいるだけですよ」
「イヤイヤイヤイヤ。 ワタシがいつボカロを悪く言いました??」
オレの熱い弁解に、秋が引いてしまった。
「・・・・・・・・・・・・あ、ごめん。 オタクに見られるのが嫌でつい・・・・・・」
「オタクに見られるの、何で嫌なんですか?? 何でそんな蔑視するんですか?? オタクは、差別されるべき存在なんですか??」
秋が真っ直ぐな視線をオレに向けた。