君と僕等を、繋ぐ線。
そんな秋との付き合いは、幸せでしかなかった。
オレも秋も家を出て一人暮らしを始めていたから、お互いの部屋を行き来するのも楽しい。
2人共、何もないところから想像力だけで形にするシゴトをしている為、どちらかの部屋でシゴトをする場合、背中合わせになりながら、何時間も無言で作業をする事もあった。
互いに似た環境で、理解し合いながらシゴトが出来る事も幸せ。
だって、他の女ならこの無言の時間に堪えられるとは思えないし。
秋といる時間は、何をしていても楽しかった。
オレには秋しかいないんだと思った。